Blog ブログ

2017.2.7エクオール2

    カテゴリー:
  • ドクター

エクオールについてですが大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内細菌でエクオールに変換されます。エクオールを作る腸内細菌を持っているのは日本人女性の約50%らしく、エクオールを作れる人でも毎日大豆を食べ続けないとだめだそうです。エクエルは1日4錠内服が原則です、エクオールとして10mgに相当しますが、同じ量を摂取するための大豆食品の目安としては豆腐2/3丁(200g)、納豆1パック(50g)、豆乳一杯(200g)に相当します。仮に食事から摂取しても腸内環境の変化などで、安定したエクオール産生量を維持できない可能性もあります。
大塚製薬のエクエルは、化学構造が女性ホルモンの一つのエストロゲンに似ていて更年期症状(ホットフラッシュ、首や肩のこり)の改善をうたっています。骨密度低下の抑制、生活習慣病の予防、皮膚のシワにも良いらしいのでクリニックのスタッフも興味津々です。

その他抗酸化作用(しみ改善、美白)や高アンドロゲン作用(前立腺がん予防)---やっと泌尿器科に関連する事がでてきました、なども期待されています。

20歳代後半からの内服は大丈夫ですか?と質問がありました。とりすぎは良くないんじゃないかと言う意味だと思います。

そもそも若い人ほど大豆摂取量が少ないことが指摘されていますし、エクオールは体内の女性ホルモンの状態によりエストロゲン用作用(閉経後)と抗エストロゲン用作用(閉経前)が考えられているみたいです。閉経前のエストロゲン過剰な状態では過剰なエストロゲンのバランスを整える働きがあり月経前症候群や乳がん予防などが期待されています。

お薬と違うので始めやすいの良い所ですが保険はききません。

EPSON MFP image

EPSON MFP image

BLOG一覧へ戻る