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2017.2.14手術見学に行って来ました

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2月9日にクリニックの休みを利用して男性不妊症の原因になる精索静脈瘤の手術を3件見学して来ました。全身麻酔や腰椎麻酔でするところもありますが見学した病院では局所麻酔で1時間から1時間半程でうまいことやります。手術室の他の部屋では内視鏡を使って前立腺癌の手術をしていました。共済病院を退職して大きな手術から離れて半年しか経っていないんですけど久しぶりに見ると血が騒ぎます。前立腺癌の手術はさておき精索静脈瘤についてですが開業して精液初見が悪い患者さんを数名診察しましたが精索静脈瘤はかなりの頻度で観察されます。共済病院で働いている時は癌や排尿障害、結石、腎移植などの診療、手術がほとんどだったんでこの病気をみることはめったにありませんでした。病気と言っても男性不妊症に関わるだけなのですべての人に手術が必要という訳ではありません。
ところで生命誕生という特別なイベントに携われる唯一の科目は産婦人科だけだと思いがちですが実は泌尿器科でもわずかな部分だけですが男性不妊治療と言う形でこの領域に貢献できるんです。わずかと言いましたが現在では不妊の半分は男性側にも原因があると言われています。
今まで癌患者さんの多くを見送って来た私ですが、“死”と言う領域だけでなくてこれからは“生”と言う領域でも頑張って活動してゆきたいなーと思っています。
そもそも精索静脈瘤ってなんですか?と言う方も居ると思うので次回ブログにアップしたいと思います。

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